「まるで生きてるみたい」なぬい撮りをしたい。
そんな気持ちでシルバニアファミリーのお人形たちと1年ほど試行錯誤していたら「それっぽくなる」コツをいくつか見つけた。
カンタンなうえに雰囲気が一気に変わる方法だけを6つ集めてみたので、ぜひおためしあれ。
Contents
お人形
おしりを隠す
シルバニアのおしりは見慣れているけれど、じっさいの生活で丸見えだったらびっくりする。
……というわけで私はなるべく股間を写さないようにしている。
腕をあげてもおしりは死守。
おしり死守集合写真。
さいしょは人権的なアレで隠していたけれど、隠してみると意外な発見もあった。
シルバニアのおしりはいかにも硬そうなお人形っぽい関節である。そこを隠してみると写真にうつっているのはフワッフワの足だけ。
なんだかお人形っぽさが薄れてちょっと柔らかそうな、体温がありそうな雰囲気になったのだ。
家具
まっすぐなものは、まっすぐ
たとえばこの写真。
現実世界だと、ベッド、棚、絵画あたりはまっすぐなはず。
これらが曲がっていると、
なんか落ち着きがない。
気づいたとき目からウロコだった。
軽いミニチュア家具たちをリアルに重そうに見せるには、現実世界のようにまっすぐぴっちりを意識するのがコツなんだなぁ、と。
とはいえ私の肉眼はユルユル判定。
まっすぐ置いたはずなのにカメラ越しに覗いてみたら「なんかヘン……」という時もある。
そういう時はもう一度家具を確認してみるとほんのちょっとズレてたりする。
横向きに広げていく
この写真、ウサギの赤ちゃんがイタズラしてひっくり返した物たちは左右にガシャーンと広がっている。
ドールハウスを写真に撮ると、奥行き感は肉眼で見るよりのっぺりする。
左右の広がりのほうが映えるのだ。
マジでびっくりするくらい。
ベビーベッドも棚も、棚のうえのミニチュアハウスも、ぜんぶ横向き。
赤ちゃんたちも横に並んでいる。
そんな感じで横の広がりを重視して並べてみた。
とはいえぜんぶ完全に横向きだと奥行き感ゼロになってしまう。
たとえばベビーベッドを見てほしい。正面から撮っているので、奥行き感がなくなってどれくらい幅のある家具なのか全然分からないと思う。
というわけで、ナナメに置いてもおかしくない物はちょっとナナメに置くと立体感がでる。
この写真だと赤ちゃんたちの体の向きとか、ハイハイの赤ちゃんが持っている車のおもちゃ、そのうしろのみどりの汽車はちょっとナナメ。
肉眼で見ているとどう置いても同じに見えるのにカメラ越しに見た瞬間「おや…?」となることが多いので、ちょくちょくカメラを覗きながら家具のバランスを整えていくのがおすすめ。
撮りかた
垂直&平行をさがす
シルバニアファミリーのお家を撮るとき、垂直や並行は写真のなかのいちばん遠いところで探すとしっくりくることが多い。
この垂直が意図せず傾いてしまうと、
なんか変なかんじ。
シルバニアファミリーはサイズが小さいので、ちょっと気を抜いただけでずいぶんナナメに仕上がってしまう。カメラが傾いていることにも気づかない程度の傾きなのに。
そんな時は、編集でちょっと回転させてしまえば大体オッケー(小声)。
ぽっかりスペースをなくす
左上部分、なんだか寂しい。
絵画ペタ。
みたいなことをよくする。
この写真の左端の絵画とか。左下の白いマットとか。
意図せずぽっかり空いてしまったスペースに何かしらを詰めていくと、寂しい感じが消えて生活感を出せる気がする。
ただこれは完全に「私はそう思った」程度のことで写真にくわしい人のブログを読むと「余計なものは写真に入れない」と言っている……。
写真って難しい。
ちなみに、さっきの「家具を横向きにひろげていく」というやつも、このぽっかりスペースをなくすためでもある。
番外編
大きいものは奥、小さいものは手前に
ベッドの前に、ベッドよりも背の低いアヒル。
右下にうつっている棚の上の調味料は、奥側の白いやつに比べて、手前側のジャム瓶のほうが小さい。
奥の吊棚より手前の洗濯機のほうが背は低く、さらにその手前のカゴのほうが小さい。
手前に向かって小さくしていくと「あれ、せっかく置いたのに見えないぞ」という失敗がない。
特にジャム瓶などの小物を並べるときは「なんかイマイチだな」と思ったら背の低いやつを前に持ってくるとうまくいく気がする。
とどのつまり「ぜんぶ見えるように」を意識すれば大体オッケー。
じっさいに見ると不自然な配置でも、写真だと奥行き感がなくなるせいで「いいじゃん」という仕上がりになったりする。
そんなわけで
撮れたものを、
ゴリゴリゴリと編集加工して目に光を入れたりして、できあがり。
この編集加工は今も試行錯誤が激しいのだが、それはまた別記事にて。
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